みなさん、本読んでますかー???
私は月に数冊読んでいます。
本、高い。もっともっと本が読みたい。
では最近読んだ本たちの紹介です。
まずはこちら。
「みんなの学校」が教えてくれたこと: 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 (教育単行本)|木村泰子著
「すべての子どもの学習権を保証する学校を作る」
当時校長先生だった木村泰子先生が掲げた理念。
実は当時、私はこの近くの放課後等デイサービスで働いていました。
そして出身小学校の先生が2名いらっしゃったのもありテレビ放送や映画も注目していました。
この本の中には「やりなおし部屋(校長室)」という言葉が出てきます。
「自分がされて嫌なことは人にしない。言わない」(引用)
というひとつの約束がありこの約束を破ってしまったら校長室にやりなおしに行くのです。
僕は小学生の時には校長室にも入ったことがなかったのでまずそこが驚きでした。
そして読み進めていくにつれ、子どもの心の動きをしっかりキャッチする先生たちの姿があり、本当に理想な学校です。
僕もこの学校なら行ってたかもしれません。
これから教育関係に進む方達にはぜひ読んでおいてほしい1冊です。
現在は校長先生は退職され、各地を講演で回っていらっしゃいます。
↑こちらのHPで映画情報が載っています。
お近くの方はぜひ!!
先日kindleでこの本を購入しました。
赤ずきんちゃんとオオカミのトラウマ・ケア|白川美也子著
この本にはトラウマに関することが書かれています。
詳細は多くの人に読んで欲しいので買ってください!笑
ただ著者の先生は本当にトラウマに関する知識を啓発したくてこの本を書かれたのだなぁと思いました。
中でも私は
「サバイバ ーミッション 」 (トラウマから生き延びた人が 、トラウマを抱えた他の人を助けることを自分の使命とすること )にとらわれないでほしい。(引用)
と書かれていた一文に心に衝撃が走りました。
同じ思いをしている子たちを助けたい。力になりたい。
こう思うのは自分でも素敵なことだなと思います。
ただ目の前にいる子は自分じゃない。
そこをきっちり自覚しておかないと、支える側が倒れてしまいます。
そこにとらわれず、楽しい人生を生きていきたいと思いました。
そしてもう一冊。
子ども虐待という第四の発達障害|杉山登志郎
この界隈ではとても有名な先生です。
杉山先生は被虐待児が発達障害に似たような症状を示すことから第四の発達障害と分類されました。
そして反応性愛着障害や解離、高機能広汎性発達障害、複雑性PTSD(DESNOS)についても触れられていて、この病態を子ども虐待の終着駅と比喩されています。
✳︎DESNOSとは?
→極度のストレスによる特定不能の障害で複雑性PTSDと同義と言われている
〈DESNOS〉
1.感情覚せいの統御における変化
○慢性的な感情の制御障害
○怒りの調整困難
○自己破壊行動および自殺行動
○性的な関係の制御困難
○衝動的で危険を求める行動2.意識の変化
○フラッシュバック
○解離エピソード3.自己意識の変化
○絶望感
○恥辱感
○罪責感
○自責感4.他者との関係の変化
○信頼の欠如
○引きこもり
○自己を守る機能の崩れ
○救済者ファンタジー5.意味体系における変化
6.身体表現性障害
(引用)
実に多彩な症状に見舞われるのですね。
またフラッシュバックを7つに分けて捉えていらっしゃるそうです。
○言語的フラッシュバック:虐待者から言われたことばが子どもの声として表出される
○認知的フラッシュバック:「自分は完璧でなければ死ぬかもしれない」「子どもは大人の召使いだ」などの考えが繰り返し浮かぶ
○思考的フラッシュバック:「自分は生きる価値がない」など自己否定の方向以外には考えることができないなど
○行動的フラッシュバック:遊びの中で行われるトラウマ再現や,突然だれかを殴る,暴れる,泣く,叫ぶなど
○生理的フラッシュバック:外傷体験の話をしているときに突然,体の一部の痛みやかゆみ,更に発赤(炎症などで局部が赤くなる)が生じる
○身体的フラッシュバック:過去に体験した頭痛や,心臓が締めつけられるような感じが繰り返し生じる
○精神症状的フラッシュバック:喪失体験が引き金で生じる突然の抑うつや,虐待者の「殺す」という声が聞こえるなど (引用)
私としてはへぇ〜!!あれもフラッシュバックだったのかぁ!と詳細に分類されていることに驚きました。
虐待は自分には関係ないと思う人の方が多いでしょうし、実際に関係ないのが一番です。
しかし当事者になってしまうリスクは誰でもあります。
子育てに限界を感じる前に、相談できる相手を見つけること。
「たすけて」と言える人を作ること。
そしてフラッといける依存先をふやすこと。
私がもし親になったらそうやって子どもを守っていきたいです^^