この記事はnoteに書こうかこちらに書こうか非常に悩んだわけですが、なんとなくこちらに書く事にしました。
患者として気づいたことがあるので忘れないうちにまとめておきます。
目次
治療者が涙を流した時 3つのタイプに別れる
私は、セラピーの中で治療者が涙を流したことが数度ある。
治療者だけにとどまらず、支援職の人たちもたまに泣く。
人数だけで言ったらざっと10人くらいは泣かせてしまったと思う。
(泣かせたって言うと言い方あんまり良くないよね)
どうやら僕の体験は、聴く人に衝撃が強すぎるようだ。
だから安易に人には話さない。
イメージで処理できる限りはイメージで処理したいと考えている。
話を戻そう。
治療者や支援者が涙を流した時の反応としては、
「ごめん」という人
「ありがとう」という人
何も言わない人の3タイプがいる事に気がついた。
その上で治療者が流す涙には2種類の涙があるという結論に至った。
具体的に書いていこうと思う。
治療者の涙には2種類の涙がある
2種類の涙とはどんな涙?と思われた方もいるかもしれない。
完全に僕の主観であり、ピンときたことなので見当はずれなこともあるかもしれない。
なので一個人の意見として読んでもらいたい。
ひとつめ:Healing tears
Healing tearsだなんてハイカラに横文字を使ってみたりしたけれどその名の通り、患者にとって癒し作用のある涙のことを指す。
具体例を出すのが難しいうえに正解もないので、なるほど・・・と思ってくださった方がいらっしゃればきっとそれです。
ふたつめ:Pressure tears
ひとつめの対義語みたいなものでPressure tearsと定義づけることにした。(aggressiveとめちゃ悩んだ)
ちょっと特殊かもしれないのだけれども、患者に罪悪感を持たせるような涙を流すという意味も含めてあえてプレッシャーという言葉を使うことにした。
患者にプレッシャーを与える涙とはどんな涙だろうか。
個人的にはスティグマが強化されるような場面でこのように感じたことがある。
どんなセラピー受けてんねんって?笑
実際問題、トラウマ治療の場面では安易に起こり得るのではないかと思う。
患者が治療者の傷を刺激してしまった際は攻撃に転じることなく是非とも自分でなんとかして欲しい。
またそう言うときに、きちんと話し合える関係性を普段から構築しておきたい。
治療者の涙が癒し的に働くか否かは関係性の問題
正直、どちらの涙も経験したが結局のところは関係性なんだと思う。
Pressure tearsも、関係性がよければPressure tearsとはならなかったかもしれない。
逆にHealing tearsだって、関係性が悪ければPressure tearsになっていたかもしれない。
トラウマの再演が起こった時、それまでの関係性の真価が問われるのではないだろうか。
果たしてそれは本物の絆なのか、偽物のつながりなのか。
それは患者のみならず治療者もいつも本当のことを話しているのかどうか、そこが関係してくると思う。
あわせて読みたい
トラウマ関連のコラムをこちらにまとめています。
複雑性トラウマやDESNOSや発達や不登校〜最近読んだ本〜
外傷体験による二次被害を起こさないための考察